きょう政府が緊急事態宣言を5月末まで延長したことにより、プロ野球の開幕は7月以降となることが濃厚となりました。
7月初めに開幕すると仮定し、どのようなことがあり得るか、少しだけ考えてみました。
まず、野球協約の一部をご覧ください。
- 第155条 (年度連盟選手権試合シーズン)
セントラル野球連盟及びパシフィック野球連盟の年度連盟選手権試合は、毎年10月10日よりその年の10月20日までの期間内に終了するものとする。 - 第158条 (ホーム・ゲームとロード・ゲーム)
年度連盟選手権試合は、同数のホーム・ゲームとロード・ゲームによって編成されることを原則とする。 - 第159条 (ホーム・ゲームの最低数)
球団が行う年度連盟選手権試合のホーム・ゲームの数は、60試合を最低数とする。 - 第173条 (ポスト・シーズン)
球団又は選手は、毎年12月1日から翌年1月31日までの期間においては、いかなる野球試合又は合同練習あるいは野球指導も行うことはできない。
たとえば、7月3日(金)に開幕したとします。選手の皆さんには厳しいですが、1週間に2カード、6試合開催するとして、10月20日まで15週半、31カード93試合しか開催できません。野球協約第158条、第159条により、120試合開催しなければシーズンは成立しません。野球協約を厳守するためには、不足する27試合はダブルヘッダーなどで消化しなければなりません。
いずれにしても、野球協約をすべて満たすことはできなさそうなので、クライマックスシリーズを中止して、11月初めまでレギュラーシーズンとし、無理のない試合数をこなす。ということで、100試合程度が妥当かもしれませんね。これも、あくまで7月に開幕できた場合の話ですが。